
「歯医者に行きたいけれど、通院するのが難しい…」
そんな時は、歯医者さんがが来てくれるという選択肢があります。
「入れ歯が痛いけど、病院まで行くのが大変…」
「最近むせることが増えてきた…」
「おじいちゃん、プリンしか食べなくなった…」
そんな時に活躍するのが、“歯医者さんが家まで来てくれる”歯科訪問診療です。
昔の人が聞いたら、きっとこう言うかもしれません。
「えっ、寿司屋みたいに出前が来るの!?」
はい、イメージとしては、まさにそんな感じです。
歯科医師と歯科衛生士、看護師が、持ち運びできるポータブルユニット(持ち運び式治療機器)、吸引器、照明、麻酔など、必要な機材をもってご自宅や施設に伺います。
患者様の布団や車椅子のそばに、即席の歯科医院がオープンいたします。
ただし届けるのはラーメンではなく、“噛める幸せ”です。
歯科訪問診療ってなに?
歯科訪問診療とは、歯科医師や歯科衛生士が自宅や施設に訪問して、治療や口腔ケアを行うサービスです。
対象になるのは、
* 通院が難しい高齢者
* 車椅子をご利用の方
* 寝たきりの方
* 認知症で外出が難しい方
まさに“歯医者に行けない人のための歯医者”です。
実は、お口の中は「細菌テーマパーク」
口の中を放っておくと、細菌がどんどん増えていきます。
特に高齢者の方は、その細菌が気管に入り込むことで、「誤嚥性肺炎」を引き起こすことがあります。
少し怖いですが、実際によくあることなんです。
実際、現場ではこんなこともあります。
歯科衛生士:「お口をきれいにしましょうね〜」
患者さん:「そんなに汚れてないよ〜」
数分後・・・
衛生士:「取れました!」
患者さん:「それ、どこから出てきた!?」
長年たまった汚れが“発掘”されることも珍しくありません。
まるで口の中の大掃除です。
入れ歯が変わると人生が変わる
訪問診療で多いのが、入れ歯の作製や調整です。
合わない入れ歯を使っていると、
* 痛い
* 噛めない
* 外れやすい
* 食べるのが面倒になる
という悪循環につながってしまいます。
その結果、「もう柔らかいものだけでいいや…」となってしまう方も少なくありません。
ですが、入れ歯を調整したその日の夕食で、
「今日は肉が噛めた!」
と目を輝かせる方も本当にいらっしゃいます。
食べられることは、高齢者の元気に繋がる大切な力なのです。
ご家族にもメリット大
実は、助かるのは患者さんだけではありません。
ご家族からは、
「通院の準備だけで半日終わってた」
「久しぶりにちゃんと笑った」
「口臭が減って会話しやすくなった」
という声も多く聞かれます。
介護の現場では、“食べられる”だけで毎日の空気が変わることがあります。
歯科訪問診療は、“人生を支える医療”
歯科訪問診療は、単なる虫歯治療ではありません。
* 最後まで好きなものを食べる
* 家族と笑いあう
* 「おいしい」と感じられる
* 自分らしく過ごす
そんな毎日を支える医療です。
もし、おじいちゃんやおばあちゃんが「歯が痛い」「噛みにくい」とお困りのご様子でしたら、ぜひ一度、訪問歯科をご検討ください。
地域の歯科医院やケアマネージャーへご相談いただければ、きっと力になってくれるはずです。



