
夜になにもしていないのに、歯が痛んだ経験はありませんか?
実は、歯が痛む原因は虫歯以外にもたくさんあります。
そこで今回は、夜に歯が痛む理由やその対処法についてお話したいと思います。
夜に歯が痛くなる理由
・血流による痛み
ソファやベッドで横になると血液が頭の方に流れます。血管が拡張すると神経が圧迫されてしまい、痛みを感じやすくなります。
・副交感神経による痛み
人の体は自律神経とかかわりが深い交感神経と副交感神経が働き、血圧や体温などをコントロールしています。
特に夜は入浴や音楽を聴くなどのリラックスした時間が増えるため、副交感神経が優位になり、血管が拡張して血流が増加します。
その結果、血管が歯の神経を圧迫し、痛みを感じやすくなります。
・お口周りの筋肉による痛み
ストレスや疲れがたまると、肩こりと同じような筋肉のしこりがお口周りにもできます。硬いものを噛んだり、お口周りをマッサージをする際にしこりに刺激が加わることで、歯の痛みが生じる可能性があります。
対処法について
すぐに歯科医院への受診が難しい場合は以下の対処法を試してみてください。その後はできるだけ早く受診・治療するよう心掛けましょう。
・痛むところをマッサージする
痛みの原因が筋肉にある場合は、痛む箇所の周囲を優しくマッサージすると、筋肉の緊張が和らいで痛みが落ち着きます。マッサージは2分程度にしてください。
・痛む場所を冷やす
痛みが強い場合は、冷たいタオルや氷を頬に当てて冷やすと炎症や腫れを抑えられます。虫歯や知覚過敏がある場合は、冷却による刺激が痛みにつながることもある為、氷が歯に直接触れないように注意しましょう。
市販の痛み止めを使うのも一時的な対策になりますが、原因を治すものではない為、痛みが続く場合や熱や腫れを伴う場合は、早めに歯科を受診する事が重要です。また夜寝る前には甘いものや酸性の飲食を控え、寝る前の歯磨きをしっかり行うと、痛みの悪化を防ぎやすくなります。
最後に
夜の歯痛は単なる偶然ではなく、体の自然なリズムと口内環境が絡みあった結果といえます。
もし夜に歯の痛みがあった場合は生活習慣や体のリズムを見直すきっかけにしていただければと思います。



