コラム

COLUMN

大人の歯がなかなか生えてこないのはなぜ?

 

「小学生の子どもの前歯がグラグラして抜けたけど、なかなか大人の歯が生えてこない…」

「半年以上も歯がないまま…これって大丈夫?」

 

そんなご相談をよくいただきます。

 

乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が生えてこないと不安になりますよね。

 

実はこれ、「よくあるけど見逃しちゃいけないケース」なんです。

 

 

 

永久歯はいつごろ生えてくるの?

 

永久歯は、一般的に6歳ごろから生えはじめ、12~13歳頃までに生えそろうのが平均的です。
でも、生え変わりのタイミングやスピードには個人差がかなりあります。

 

たとえば、下の前歯は5~7歳、上の前歯は6~8歳ごろに生えるのが目安。

また「乳歯が抜けてから生えてくるまで」に数か月かかることも珍しくありません

 

 

 

 

半年以上経っても生えてこない場合は?

 

乳歯が抜けて半年以上たっても永久歯が生えてこない場合、いくつかの原因が考えられます。

 

 

 

  • 永久歯が「もともとない」(先天性欠如)

最近増えているケースです。遺伝などの要因で永久歯の芽(歯胚)が存在しないことがあります。
特に「前から2番目の歯(側切歯)」や「奥歯(第二小臼歯)」が欠如していることが多いです。

 

 

 

  • 骨の中で向きがずれている(埋伏歯)

永久歯はあるけど、斜めや横向きに生えていて出てこないことがあります。
このまま放置すると隣の歯を押したり、歯並びに影響する可能性があります。

 

 

 

  • 他の乳歯や余分な歯(過剰歯)が邪魔をしている

乳歯がきちんと抜けきっていなかったり、または余分な歯(過剰歯)があると、永久歯がうまく出てこられない場合もあります。

 

 

 

歯科医院を受診する目安は?

 

以下のような場合は、一度歯科医院での診察をおすすめします。

 

  • 乳歯が抜けてから半年以上経っても永久歯が見えてこない
  • 左右で生え方に大きな差がある
  • 歯ぐきに腫れやしこり、膨らみがある
  • ご家族に先天性欠如や歯並びのトラブルがあった方がいる

 

 

 

当院ではレントゲン・CTで正確に診断できます!

 

「永久歯があるかどうか」「どこにあるのか」「どの向きで生えてこようとしているのか」は、
外から見るだけでは分からないことがほとんどです。

 

当院では、パノラマレントゲン歯科用CTを使って、お子さんのお口の中を立体的に詳しく調べることができます。

 

たとえば…

 

  • 永久歯がちゃんとあるかどうか
  • 歯が生えてくる向きや位置が正しいか
  • 他の歯にぶつかったり、詰まったりしてないか
  • これからの生え変わりや歯並びの見通し

 

などをしっかり確認したうえで、必要に応じて治療や矯正のタイミングをご提案いたします

 

「今すぐ治療が必要なのか」「もう少し様子を見てもいいのか」など、
保護者の方と一緒に判断しながら、安心して進められるように丁寧にサポートいたします。

 

 

 

■ さいごに

 

永久歯の生え変わりは、個人差が大きく、心配しすぎる必要はありません。
しかし、「半年以上生えてこない」「明らかな左右差がある」など気になるサインがあれば、早めのチェックが安心につながります。

 

少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽に当院までご相談ください。