白さの秘密
ホワイトニング材は主成分として過酸化水素や過酸化尿素と呼ばれる過酸化物を用いています。この過酸化物がコーヒー・紅茶・赤ワインに含まれる分子の結合を分解することで無色の分子となります。これが歯が白くなる作用と考えられています。
ホワイトニング材の安全性
非常に高濃度の過酸化水素を直接投与しない限り体に大きなダメージはなく、今まで規則に則って使用されたホワイトニング材による長期的な副作用は報告されていません。
ホワイトニングによる副作用
知覚過敏
神経が生きている歯のホワイトニングの副作用としては知覚過敏が挙げられます。発症率は約30~40%といわれています。酸性の食べ物や冷たいものでしみる症状が出現し、ホワイトニング処置中だけでなく、処置後にも生じることがあります。
ただしホワイトニングを中止して2~3日で症状は消失することがほとんどです。知覚過敏の予防としては歯科医院でのフッ素配合物の歯への塗布があります。フッ素の塗布によって歯質の強化と、再石灰化を促進することで知覚過敏を予防します。
まとめ
細菌は自身で行うセルフホワイトニングや、サロンで行うホワイトニングもあります。しかし、安全管理や効果の面、知覚過敏症状がでたときの対応等では歯科医院でしかできないことも多くあります。気になる患者さまはお気軽にご相談ください。
参照:DENTAL DIAMOND 第49巻第2号 実践!ホワイトニング塾