コラム

COLUMN

歯並びの乱れを放置する・・・ありがちな事だけど・・・

 

 

 

歯並びが悪い人の割合は、日本では6割程度であると言われています。

 

これはアメリカなど他の国と比較しても、ほとんど変わりがありません。

 

日本において歯列矯正を行なっている人の割合は20%程度で、アメリカの約50〜58%と比べて、かなり低い状況です。

 

 

歯並びの悪さと歯列矯正に関する意識調査」の結果を見てみましょう。

2024年8月に20代〜80代の男女1000人に対し実施したWebアンケートです。

【株式会社ナビットによる】

 

 

 

*アンケート1・・・歯並びは第1印象を左右すると思いますか?

 

「ある程度左右する」と考えている人が一番多く、53.7%と過半数を超えました。

「大きく左右する」と回答された人は38.2%で、合わせると91.9%の人が、「歯並びは第1印象を左右する」と考えているようです。

 

 

 

*アンケート2・・・自分の歯並びはどのくらい気にしていますか?

 

「気になるが今のままで良い」と答えた人が一番多く、54.6%という結果でした。

「気にならない」との回答は26.1%で、合わせると80.7%の人が、「歯並びは今のままでいい」と考えているようです。

 

 

 

アンケートの結果から、歯並びが第一印象に影響を及ぼすと考えている人は多いが、歯並びの乱れを矯正する人は少ないと言えます。アンケートを受けた人全員の噛み合わせが悪い訳ではありませんが、「日本人において歯列矯正を行なった人は約20%である」というデータと近い結果が示されています。

 

 

 

 

では、歯並びの乱れを放置すると生じる可能性がある問題はなんでしょう?

 

①清掃性の悪さや自浄作用の低さから、「虫歯・歯周病」

 

②歯並びの乱れから、「発音の問題・滑舌の悪さ」

 

③審美性の低さから、「見た目や自己意識の問題」

 

④消化機能の低下から、「胃腸の負担増」、「腸内環境のバランス不調」

※腸内環境のバランスが乱れると「免疫力の低下」につながる

 

⑤顎関節への負担から「顎関節症」、「耳鳴りの発生」筋肉の緊張やストレスから「自律神経のバランス不調」

※自律神経のバランスが乱れることで、「集中力の低下」、「情緒不安定」、「疲労感」、「イライラ」などの症状が出ることがあります。

 

⑥全身の筋肉のバランスが崩れ、「骨格の歪み」、「血流の悪化」

※骨格の歪み・血流の悪化から、「頭痛」、「腰痛」、「肩こり」、「耳鳴り」、「手足の痺れ」などが発症するリスクが高まります。

 

⑦脳への刺激が減り、「認知症のリスクが高まる」

※特に奥歯の咬み合わせが失われると、「アルツハイマー型認知症」の発症リスクが高まることが九州大学の研究グループによって示されています。

 

⑧口唇閉鎖が困難になり口呼吸になることで、「扁桃炎」、「喘息」

 

 

 

 

歯列矯正をしない理由は「費用」、「時間」、「痛み」、「見た目に関するもの」、「矯正中の虫歯・歯周病のリスク」、「矯正が困難なお口の状態」、「長期的な通院が困難」、「自己管理が困難」などが挙げられます。

 

 

噛み合わせの状態も、乱れに対する考えも状況も、置かれている生活環境も様々です。しかし、噛み合わせの乱れから引き起こされる問題は、単に見た目だけではない全身に影響を及ぼすものなのかもしれません。

 

 

噛み合わせを整えることで、大きな価値を手にする可能性があります。

 

一度、専門家にご相談されてみては、いかがでしょうか。