コラム

COLUMN

唾液の大切さについて

 

 

皆さん、唾液はちゃんと出ていますか?

 

唾液は1日に0.5~1.5Lも分泌されており大きなペットボトル1本分前後程の量に匹敵します。

 

なぜこんなにも唾液が出ているのか。

 

唾液の役割をしっかり学んで唾液不足で起こりうる問題を予防していきましょう。

 

 

 

唾液の役割とは?

 

唾液には様々な役割があることをご存じでしょうか?

今回は5つに分けて簡潔にご説明いたします。

 

1 消化を助ける

唾液にはアミラーゼという酵素が含まれていることはみなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

そのアミラーゼは食べ物に含まれるでんぷんを分解して消化されやすい状態にするのです。

 

 

2 食べ物を飲み込みやすくする

硬いものや芋などのパサパサしたものは唾液と混ざることでまとまり噛みやすく飲み込みやすい状態になります。

 

 

3 味を感じやすくする

舌には味蕾(みらい)と呼ばれる組織があり、その味蕾が味成分をキャッチすることで塩味や甘味などの様々な味覚を感じることができます。

食べ物からでた味成分が唾液に溶け込むことで味蕾へと取り込まれるのです。

 

 

4 お口の健康を守る

唾液はお口の中の食べカスを洗い流し、お口の中を綺麗にしてくれます。

唾液にはカルシウムやリンなども含まれるため、歯の再石灰化を促し虫歯になりにくくしてくれます。

また、お口の中の粘膜を唾液が覆うことで保湿保護の役割も担っています。

 

 

5 全身の健康を守る

唾液には免疫グロブリンやリゾチームなどの抗菌成分も含まれているため、外部からの細菌の侵入を防いでくれる役割があります。

また、唾液に含まれるパロチンという成長ホルモンは筋肉や骨などの発育を促進させるため老化防止にも作用します。

 

 

唾液、侮るなかれですね(=_=)!

 

 

 

どうやって唾液をだしやすくするの?

 

加齢やストレス、お薬の副作用で唾液の分泌量が少なくなってくることがあります。唾液を出やすくする簡単な方法がいくつかあるのでやりやすいものから試してみてください。

 

1 こまめに水分補給をする

少量で良いので、少しずつこまめに水分を摂取しましょう。

 

 

2 お口を動かして激する

お話したり、笑ったり、歌を歌ったりと日常的にお口を動かすことで刺激され唾液の分泌量が増えます。

 

 

3 保湿剤を使用する

お口用の保湿ジェルを指でお口全体に塗ることで粘膜を保湿して乾燥を防いでくれます。

 

 

4 昆布だしで刺激する

うま味成分はマイルドな刺激が20分以上お口の中に残ると言われています。

そこで推奨されているのが「昆布だし」です。昆布にはうま味成分の一つグルタミン酸が多く含まれています。

 

作り方等はこちらのコラムでご確認ください。

https://nagano-dental.jp/column/detail-419/

 

 

5 マッサージやトレーニングをする

唾液腺をマッサージしたり、舌トレーニングをすると唾液が出やすくなることがあります。

 

【唾液腺マッサージ】

 

 

【舌の筋肉運動】

 

 

 

唾液は大切な分泌液です!

唾液の大切さ、少しでもお分かりいただけたでしょうか。適切に唾液を出して、お口・全身の予防に繋げていきましょう。