インプラント治療は高額のため、患者さんから
「一生もちますか?」
という質問が多いようですが、天然の歯と同じように
患者さん自身のセルフケアと定期的なメインテナンスを行わなければ
インプラントも長持ちはしません。
お口の中を清潔な状態に保つことは、
インプラントはもちろん、残っている歯の寿命を延ばすことにもつながります。
メインテナンスが不十分になると・・・。
インプラント自体はむし歯にはなりませんが、
インプラント周囲の粘膜に炎症が起こると「インプラント周囲粘膜炎」、
それが進行すると、「インプラント周囲炎」になってしまう可能性があります。
歯周病も汚れが溜まったりして歯茎に炎症がおこり、
その炎症が骨にいくと溶けていき歯がグラグラして抜けてしまいます。
それと同じようにインプラントも骨が溶けてグラグラして抜けてしまします。
実際にレントゲン写真を見てみましょう。
この右奥のインプラントが何もせず放置していると
上の図のようにインプラントを囲むように骨が溶けているのが分かります。
このように高い治療費を払ったとしても、インプラントは抜けてしまいます。
こうなったら危険
「インプラント周囲炎」の症状
◆歯茎が赤く腫れる
◆歯茎から出血することがある
◆歯茎を押すと膿が出ることがある
◆歯茎が痩せてきた
◆インプラント部分がぐらついてきた
長持ちさせるにはセルフケアと定期検診が重要!
【セルフケア】
歯ブラシだけではなく、それにプラスして一緒に
歯間ブラシやデンタルフロスをインプラント周りの溝や、
歯と歯の間をすみずみまできれいに磨きましょう。
インプラントの形によって磨きやすい道具はそれぞれですので、
自分にあった歯ブラシや磨き方を歯科医師・歯科衛生士に相談してみてください!
【定期検診】
歯ブラシでは落としきれない汚れが蓄積していき
歯周病の原因となります。
ご自身では落とせない汚れをプロによるケアで落としてもらいましょう。
定期的なメインテナンスに通うとインプラント部分の
歯茎の状態などもチェックすることができます。
そのために定期的に歯科医院を受診し、メインテナンスをうけましょう!