コラム

COLUMN

インプラントのために気を付けたい食事と噛み方のコツ

 

 

インプラントを長持ちさせる食事と噛み方のコツ

 

🍽️ 食事の基本ポイント

 

インプラントは、顎の骨に埋め込まれた人工歯根の上に被せ物をする構造です。

天然歯にある「歯根膜」というクッション機能がないため、噛んだ力が直接インプラントや周囲の骨に伝わりやすい特徴があります。

そのため、過度な負担をかけないような食習慣がとても大切です。

 

 

 

・よく噛んで、ゆっくり食べる

 

一口ごとにしっかり噛むことは、消化吸収を助けるだけでなく、インプラントにかかる瞬間的な力を分散させ、和らげる効果が期待できます。

慌てて食べず、一口ずつ丁寧に噛むことを心がけましょう。

 

 

 

・左右バランスよく噛む

 

片側ばかりで噛み続けると、特定のインプラントにばかり負担がかかりやすくなります。

両方の歯を使ってバランスよく噛むように意識しましょう。

 

 

 

・食べ物は小さくカットしてから

 

特に硬い食べ物や繊維質の多い食べ物は、最初から小さく切ってから食べると、インプラントへの負担を減らすことができます。

 

 

 

⚠️ 負担をかけやすい食品と食べ方

 

インプラントや周囲の歯にダメージを与えやすい食品や食べ方には注意が必要です。

 

硬すぎる食品

 

・氷、ナッツ類、フランスパンの硬い部分、軟骨、骨など

 

インプラント本体や被せ物に過度な力がかかり、破損のリスクを高める可能性があります。

梅干しの種や栗の殻など、硬いものを無理に噛み割るのも避けましょう。

 

 

 

粘着性の強い食品

 

・キャラメル、餅、ガムなど。

 

インプラントに引っ張られる力がかかりやすく、被せ物が外れる原因になったり、

周囲に付着して清掃が難しくなったりすることがあります。

 

 

 

糖分の多い食品

 

・チョコレート、キャンディー、ジュースなど。

 

インプラントは虫歯になりませんが、糖分に含まれる細菌が増殖すると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。

また、周囲の天然歯の虫歯リスクも上がるため、摂取後は丁寧に歯磨きをしましょう。

 

 

 

極端な温度の食べ物

 

熱すぎるものや冷たすぎるものは、インプラント周囲の組織を刺激する可能性があります。

特に手術直後は、常温に近い温度の食事を選ぶのがおすすめです。

 

 

 

✨ インプラントを長く快適に使うために

 

定期的な歯科検診・メンテナンス

 

インプラントを長持ちさせるには、ご自宅でのセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なチェックとクリーニングが不可欠です。

噛み合わせの確認や調整も重要なポイントです。

 

 

 

毎日の口腔ケアを丁寧に

 

インプラント周囲は歯垢がたまりやすく、インプラント周囲炎のリスクがあるため、丁寧な歯磨きと歯間ブラシやデンタルフロスの併用が効果的です。

 

 

 

悪習慣を見直す

 

喫煙や歯ぎしり、食いしばりなどは、インプラントの寿命を縮める大きな要因となります。

喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高め、歯ぎしりはインプラントに過度な負担をかけるため、歯科医師に相談し、ナイトガードの装着などを検討しましょう。

 

 

 

全身の健康も大切に

 

糖尿病などの生活習慣病はインプラント周囲炎のリスクを高める要因となります。

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、全身の健康管理を意識して過ごしましょう。

 

これらの食事習慣と噛み方のコツを意識することで、天然の歯ももちろんの事インプラントを快適に、そして長く使い続けることができますよ。

新着記事