「セラミック」は、無機材料を高温で焼成して作られる素材で、硬度が高く、耐熱性や耐腐食性に優れているため、日用品から工業用途、医療や電子機器まで幅広い分野で使用されています。
歯科用セラミックは、歯科治療において主に補綴物(かぶせ物や詰め物)、審美歯科治療、およびインプラントの際に使用される材料です。
天然歯に近い美しさと高い耐久性を持つため、前歯や奥歯の治療など、幅広い用途で使用されます。
歯科用セラミックの種類と特徴
オールセラミック
- 特徴 : すべてがセラミック。 金属を含まないため透明感があり自然な見た目。
- メリット: 金属アレルギーの心配がなく、長期間美しい見た目を維持。
- デメリット: 強い衝撃で割れることがある。
ジルコニアセラミック
- 特徴 : セラミックの中でも特に強度が高く、奥歯やブリッジにも使用可能。
- メリット: 高い耐久性と自然な白さを両立。金属アレルギーの心配なし。
- デメリット: 他のセラミックよりやや透明感が劣る場合がある。
メタルボンドセラミック
- 特徴 : 内側が金属、外側がセラミックで覆われている。
- メリット: 高い強度があり、長期間の使用に耐える。
- デメリット: 歯茎のラインに金属が見えることがあり、審美性がやや劣る。
ハイブリッドセラミック
- 特徴 : セラミックと樹脂を組み合わせた材料。
- メリット: 弾性があるため、噛み合わせの調整がしやすい。
- デメリット: セラミック単体に比べると耐久性や色の持続性がやや低い。
【歯科用セラミックのメリット まとめ】
- 審美性: 天然歯のような透明感と自然な色調。
- 生体親和性: 金属アレルギーのリスクが低い。
- 耐久性: 適切なケアをすれば長期間使用可能。
- 変色しにくい: 樹脂に比べて着色や変色に強い。
- 清掃性: 虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムが付着しにくい
美しさと健康を維持するために 有効な歯科材料と考えられています。
セラミック治療の注意点は以下の通りです。
- 保険適用外となるケースが多いため、治療費が高額になることがある。
- 強い衝撃には弱いため、歯ぎしりをする人はナイトガードの使用が推奨される。
- セラミックの種類や治療箇所によって適切な選択をする必要がある。
詳しくは、かかりつけの歯科医院スタッフにお尋ねください。