「インプラントを入れているが、MRI検査を受けられるの?」
このようなお問い合わせをいただきます。基本的にインプラント治療を受けたあとでもMRI検査は可能です。
ただし、いくつかの注意点がありますので、詳しくご説明いたします。
インプラントについて
インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法のことです。
チタンなどの生体親和性の高い材料でできたインプラントを顎の骨に埋め込むことで、自然な歯と同じような機能を回復することができます。
MRI検査について
MRI検査は、強い磁場と電波を使って体内の様子を詳しく画像化する検査です。X線を使うCTとは異なり、放射線の被ばくがないため、安全性が高いのが特徴です。
インプラントとMRI検査の関係性
現在、インプラントに使用されるチタンやチタン合金は、非磁性体または磁石が非常に弱いため、MRI検査に影響を与えることはほとんどありません。基本的にMRI検査を安全に受けられます。
MRI検査の注意点
① 古いタイプのインプラント
20~30年以上前のインプラントでは、一部磁性を持つ金属が使われている可能性があります。
もし古いインプラントの場合は、事前に医師に確認しましょう。
② 画像の乱れ
MRIの撮影部位がインプラントの近くのとき、画像にノイズやゆがみが生じることがあります。
特に顔や顎のMRIでは、インプラント周囲の画像が多少乱れることがあります。
③ 医師や技師に申告する
MRI検査を受ける前にインプラントが入っていることを必ず申告してください。
機器の設定を調整することで、影響を最小限にできる場合があります。
まとめ
ほとんどのケースで、インプラントがあってもMRI検査は問題なく受けられます。
インプラントとMRI検査の関係について不安を感じたら、まずは担当の歯科医師に相談しましょう。
また、MRI検査を担当する医師にも、インプラントに関する情報を伝えることが大切です。歯科医師から得た情報を共有し、適切な検査方法を選択してもらいましょう。