コラム

COLUMN

歯周病と口臭の関係、そして治し方について

 

 

歯周病や口臭に悩む方は多いですが、それらがどのように関係しているのか、またどのように改善できるのかを詳しく知ることは、健康的な口腔環境を守るために非常に重要です。

 

今回は、歯周病が原因の口臭と、その治療法について詳しくお話します。

 

 

 

口臭と歯周病の深い関係

 

口臭は、さまざまな関与で発生しますが、その中でも歯周病は大きな原因の一つです。

 

歯周病が進行すると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができます。この歯周ポケットに汚れが溜まって、細菌の活動を活性化させ、悪臭の元となるガスを発生させます。このガスには、腐った卵のような臭いのする硫化水素や、野菜が腐ったような臭いのメチルメルカプタンなどが含まれています。

 

また、歯周病による口臭は、食べ物や飲み物による一時的な口臭とは異なり、根本的な原因を取り除かない限り継続的に発生することが多いです。

 

 

 

歯周病や口臭を改善するための具体的な方法

 

歯周病とそれに伴う口臭を改善するためには、以下のような方法を実践することが効果的です。

 

1.正しい歯磨きとデンタルケア

歯磨きは、歯周病や口臭の予防・改善の基本です。

 

  • 歯周病と口臭の関係、そして治し方について

歯周病の原因となるプラークは、歯と歯茎の境目に集中しやすいため、ここを意識して磨きます。

  • 歯周病と口臭の関係、そして治し方について

歯と歯の間は歯ブラシだけでは完全に汚れを取り除くことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。

  • 歯周病と口臭の関係、そして治し方について
    手磨きが苦手な方には、電動歯ブラシもおすすめです。 特に近年販売されているモデルは、歯周ポケットの清掃にも効果的です。

 

 

2.舌の清掃を習慣化する

口臭の原因の約6割は、舌の表面に付着する「舌苔(ぜったい)」と言われています。 舌専用のブラシやクリーナーを使い、舌の奥から手前に向かって優しく掃除しましょう。

 

 

3.歯科医院での定期検診とクリーニング

歯周病や口臭の改善には、プロの力を借りることができます。また、歯周病の進行度合いを確認し、必要に応じて適切な治療を受ける必要があります。

 

歯周病が進行している場合には、歯根面の清掃や歯周外科治療など、専門的な処置が必要になることもあります。 これにより、口臭の原因を根本的に解消することができます。

 

 

4.生活習慣の見直し

生活習慣の改善も、歯周病や口臭を防ぐために非常に重要です。

 

  • 禁煙
    喫煙は歯茎の血流を悪化させ、歯周病を進行させる大きなリスクを伴います。また、タバコ特有の臭いが口臭を悪化させる原因にもなります。
  • 食生活の改善
    栄養バランスの取れた食事を心がけることで、歯茎や免疫力の向上につながります。 特にビタミンCやカルシウムを多く含む食品を摂取することが、歯周病の予防に役立ちます。
  • 十分な水分摂取
    唾液は口腔内の洗浄効果を持っています。唾液の分泌量が少ないと口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。口腔内の環境を良好に保ちましょう。

 

5.口臭ケア商品を賢く使う

市販のマウスウォッシュや口臭予防スプレーを使うのも一時的な対策として有効です。

 

 

 

 

 

早めの対策で健康な口腔環境を!

 

歯周病や口臭は放置すると悪化し、最終的には歯を痛めたり、人間関係に悪影響を及ぼしたりすることがあります。

 

毎日のセルフケアを見直し、気になる症状があれば早めに歯科医院を受講することをおすすめします。歯と歯茎の健康を守り、爽やかな息と自信をもう一度しましょう!