虫歯の原因は、主に虫歯菌・歯質・糖質の3つが影響しています。
歯は、エナメル質、象牙質、セメント質などからなり歯をつくっている成分のことを歯質と呼びます。
お口の中に残った食べカスなどの糖を菌が養分として摂取して酸性の排泄物を出し、その酸が歯質を溶かしていきます。
では、虫歯になったら、どのくらいの速さで進行していくのでしょうか?
今回はタイプ別にご紹介いたします。
タイプ1 虫歯の度合い
虫歯の度合いには、大きく分けてCo・C1、C2、C3、C4の4つの段階があります。
数字が大きくなるにつれて、虫歯は重度のものとなります。
< Co・C1 >
初期段階の虫歯で、痛みのような症状はほとんどありません。
たまに冷たいものがしみるような感覚があるときもありますが、そのほとんどがフッ素塗布などの予防処置を行います。
< C2 >
象牙質と呼ばれる部分にまで虫歯が進行しているため痛みが徐々に感じられるようになります。
C1からC2になるまで、数カ月から1年ほどかかる傾向にあります。
C2になると治療が必要になります。
< C3 >
重度の虫歯で、神経まで虫歯が達しているため、炎症が起きて、激しい痛みを伴います。
神経まで達しているため、根っこの治療が必要となります。
C2からC3になるまでは、C1→C2になるスピードの約倍です。
< C4 >
末期の虫歯で、歯根(歯の根っこ)だけが残った状態です。
虫歯は歯の根元まで進行しており、普段は痛みは感じませんが根元に膿がたまると痛みを伴う場合もあります。
タイプ2 乳歯と永久歯
乳歯は歯質が柔らかいので、永久歯に比べると虫歯の進行が速い傾向にあります。
極端な話、たった1週間で虫歯のステージが進んでしまうこともあるくらいです。
間食や食後の歯みがき習慣が虫歯のリスクを軽減することに繋がります。
また、永久歯に生え変わったばかりだと、まだ永久歯のエナメル質が成熟していないため生え変わりの時期は永久歯だからと言って油断は禁物です。
タイプ3 年齢
歯の表面にあるエナメル質の成分が完成するのは一般的に25歳と言われています。
そのため、25歳以下は25歳より上の方と比べると虫歯が進行しやすい状態です。25歳を超えると比較的スピードは遅くなりますが、だからと言って日頃のケアや歯医者さんでのケアは怠らないようにしましょう。
虫歯が進行しやすい習慣
虫歯の進行は、食生活や生活習慣も大きく影響します。
虫歯が進行しやすい習慣をいくつか挙げると、
- 甘いものを過剰に摂取する
- 間食が多い
- 十分な歯みがきができていない、歯磨きをしない
- タバコを吸う
このようなものが挙げられます。
何か当てはまるものがある方はこれを機に改善に取り組みましょう。
虫歯は予防と早期発見・早期治療
虫歯は予防できるものです。
また、たとえ虫歯になっても早期発見・早期治療をすることが少しでも健康な歯を保つことに繋がります。
お家での歯みがきや整った生活習慣、そして歯医者さんでのメインテナンスで虫歯を予防していきましょう。