口臭を起こす原因として歯周病、虫歯、舌苔、ドライマウス、消化器系のトラブルなどがあげられます。

その中でも今回は虫歯が臭いを発する理由を説明します。

なぜ虫歯は臭い？

虫歯が臭いのは虫歯の部分で繁殖した細菌が原因です。次のような理由で臭いが発生します。

①細菌の繁殖

虫歯は歯の表面や内部に細菌が集まりその細菌が糖分などを分解して酸を作り出します。この酸が歯を溶かし虫歯が進行しますが細菌の代謝産物（硫化化合物など）が口臭を引き起こします。

➁食べ物の残りカス

虫歯の穴や亀裂には食べ物のカスが詰まりやすくそれが腐敗することで臭いが発生し口臭を引き起こします。

③神経の損傷

虫歯が進行して歯の神経に到達すると、神経が死んでしまうことがあります。この死んだ組織が腐敗し非常に強い悪臭を発生させます。

④膿の蓄積

虫歯が進行し歯の内部に感染が広がると膿が溜まることがあります。膿には強い臭いがありこれが口臭を引き起こします。

虫歯による口臭を改善するには早期に治療を受けることが必要です。

虫歯は早期発見により削る範囲も少なくなります。

早期発見のためにもかかりつけ歯科医院またはお近くの歯科医院で検診を受けましょう。