今回は
『歯医者に行くのが怖い』
という方に向けて治療方法、痛みや麻酔などについてまとめました。
歯医者に行きたくても怖くて行けない。
そう思う方は沢山いらっしゃいます。
痛みの伴う麻酔や歯を削る音はできれば聞きたくないですよね。
かなり昔の歯医者は麻酔なしで歯を削ったり、
大きい虫歯ならすぐ抜歯することもありそんな幼少期の経験から
トラウマになっているという方もいらっしゃると思います。
削る音って無くならない?
残念ながら音や振動が全くない切削機器というのはありません。
なので、音のでる機器の使用時間を
できるだけ短くすることが重要になってきます。
そのための対応として
①虫歯にならないよう定期検診でチェックする
②小さい虫歯のうちに対応する
があります。
まずは虫歯にならないことが大切です。
当院では虫歯の有無はもちろん、虫歯ではないが要注意の歯や
磨き残しのチェック、ブラッシング指導を行います。
どこが磨けていないのかを把握し、
どういう磨き方をすればいいのかを患者さんと一緒に確認していくことで、
ご自身での予防スキルをU Pすることが出来ます。
それでもなかなか自分一人で全てのプラークを落とすことは困難です。
その磨き残しを私たちが専門的ケアによって取り除きます。
なので、虫歯がなくても痛みがなくても定期的に歯医者に通うことが必要なのです。
定期的に歯医者に通うことのもう一つのメリットは、
早期発見ができるということです。
虫歯の治療に必ずしも麻酔が必要とは限りません。
小さな虫歯の場合、麻酔なしでも痛みを伴わず治療することが可能です。
その代わり、小さな虫歯の場合、日常生活においても
痛みがないことがほとんどなのでご自身で虫歯があるとわかりません。
痛くない麻酔ってあるの?
虫歯の治療も嫌なのに麻酔まで痛くて怖かったら、
歯医者に行きたくないですよね。
当院では麻酔のストレスを軽減するために以下のような対策をしています。
①表面麻酔をする
まず一番最初に痛みを伴うのは針を歯茎に刺す時です。
この痛みを軽減するために歯茎表面に
軟膏タイプの麻酔(表面麻酔)を塗ります。
②細い麻酔針を使用する
極細の針を使用することで針を刺すときの痛みを軽減することができます。
③麻酔液の注入速度
麻酔液を速いスピードで注入すると痛みを伴います。
ゆっくりと一定の速度での注入を行います。
④麻酔液の温度
麻酔液が冷たいと注入時に痛みを伴います。
体温に近い温度に温めることで痛みを軽減することができます。
同じ麻酔であっても、対策を行えば痛みを軽減させることは可能です。
いつ針を刺したかわからなかった、
もう麻酔したのと言われることもしばしばあります。
虫歯になったら抜歯なの?
歯科医療の発展により治療方法が豊富になっており、
以前に比べて保存できる歯が多くなりました。
一昔は残せなかった歯でも今の歯科技術であれば
保存可能というケースもたくさんあります。
歯科業界としても1本でも多くの歯を残すという考えのもと、
さまざまな研究や新たな技術の開発に取り組んでいます。
歯医者に行ったら抜かれるから行きたくないと
考えていらっしゃる方も抜かなくていい歯かもしれません。
早めに歯医者さんで診てもらいましょう。
患者側の対策方法
・問診時に話をしっかり聞いてくれる歯科医院を選ぶ
カウンセリングの時間をしっかりとってくれる歯科医院を選びましょう。
説明もなく理解もしていない状況で治療が進むことが患者さんにとって
一番のストレス・恐怖になるからです。
また、あらかじめ痛みに弱いことを伝えておきましょう。
歯科医院側もより対応しやすくなります。
・痛みに対する対策を最初に聞いておく
痛みに対して対策をしていると言っても、
何をされているかわからなければ不安ですよね。
どのような対策をしているか知っておくことで不安も軽減されます。
・治療中、痛みを感じれば手を挙げて伝える
治療する側も患者さんの表情や動きに注意しながら行っていますが、
完全に把握できるわけではありませんので、
遠慮なく手をあげて意思表示をしましょう。