自分の子供の口の中をのぞいてみると、
真っ白い綺麗な歯が並んでいます。
しかし、歯と歯の間に隙間があったり、
まっすぐ生えていなかったりして
不安になることはないでしょうか。
ウチの子は歯並びが悪いのではないか?
歯科矯正をしないといけないのだろうか?
そんな不安にお答えしようと思います。
子供の歯(乳歯)は、大人の歯(永久歯)が生えてくる準備をしている。
乳歯は乳幼児期に生えて来て、
成長すると少しずつ抜けていき、その後永久歯が生えて来ます。
永久歯がすべて生えるのは、
一般的に12歳頃です。
当たり前のことですが、
大人の歯である永久歯は乳歯よりもサイズが大きいです。
そのため、乳歯は後から生えてくる
永久歯のスペースを確保するために
すきっ歯になっているのです。
歯と歯の間に空いたスペースがなければ、
永久歯が綺麗に正しい位置に
生えることができないからです。
仮に乳歯が隙間なく綺麗に並んでいると、
永久歯に生え変わったとき、
歯並びはガタガタになる可能性が高くなります。
このように成長過程で生じるすきっ歯の状態を、
専門的には発育空隙(くうげき)と言います。
みにくいアヒルの子の時期 (ugly duckling stage)
小学校に入学するくらい(6~8歳頃)に、
上の歯の前歯が生え変わります。
永久歯が生えてくると、
前歯の間にすき間が空いていて
不安になりますが心配いりません。
その後、両隣の歯やさらに
その隣の糸切り歯(犬歯)が生えて来ます。
すると、自然に隙間はなくなっていくので、
安心してその時を待ちましょう。
このように上の前歯が綺麗に並ぶまでの時期を
「みにくいアヒルの子の時期」と呼ぶことがあります。
ただし、永久歯が生えてきても
すき間がなくならない場合、
矯正の必要がある場合があります。
まとめ
最近は柔らかい食べ物が増えたので、
食事の際の咀嚼回数が減少傾向にあります。
顎が小さくなり永久歯が
綺麗に生えない子供が増えています。
永久歯に生え変われば、
綺麗な歯並びになるとは言えない人が
多くなっているのも事実です。
年齢にかかわらず、
子供の歯並びが気になる場合は
歯科受診をして相談するのが良いでしょう。