ちゃんと毎日歯磨きしてるのに、歯医者さんに行くと歯周病だと言われた。
こんな経験ありませんか?
そもそも歯磨きがきちんと出来ていれば、歯周病にならないのでしょうか?
答えは、いいえ、です。
実は、きちんと歯磨き出来ていても、歯周病にはなってしまいます。
今回はそのメカニズムについて簡単に説明しようと思います。
歯周病のかかりやすさは個人によって違う
歯周病は歯周病細菌による感染症です。
細菌の攻撃力と歯周組織の抵抗性のバランスが崩れなければ、歯周病にはなりません。
例えば、毎日手洗い・うがいをして規則正しい生活をして適切な温度・湿度で睡眠を取っていれば、インフルエンザは発症しないでしょうか?
限りなく低い確率にはなるでしょうが、絶対発症しないとは言えないと思います。
歯周病も同じです。
つまり、どれだけきちんと歯磨きをしていても、細菌の攻撃力が強くなるか歯周組織の抵抗性が弱くなるかすると、歯周病が発症してしまいます。
逆に、全然歯磨きをしなくても歯周病にならない人も稀にいます。
では、何が原因で細菌の攻撃力が強くなったり、歯周組織の抵抗性が弱くなったりするのでしょうか?
その原因はいくつもありますので、まとめてみました。
歯周組織のバランスを崩す原因
① 歯周病細菌の攻撃力を上げる原因
● 毒性の強い歯周病細菌
● 磨き残したプラーク
● 歯肉からの出血
● 喫煙による化学物質
● 口呼吸
② 歯周組織の抵抗性を下げる原因
●生まれつき弱い免疫力
● 加齢
● 唾液量の低下
● 口呼吸
●生活習慣(喫煙、ストレス、生活習慣病)
以上のように、もうどうしようもない原因があるのが分かると思います。
歯周病のかかりやすさは遺伝によるものもあると言われています。
ただし、生活習慣や喫煙、磨き残しなど改善できる原因もあります。
まとめ
今回は歯周病のかかりやすさの個人差とその原因についてお話ししました。
とはいえ、ちゃんと歯磨きしても無駄ということではありません。
歯周病の何よりの予防は、歯磨きによるプラークの除去です。
自分が歯周病になりやすいのかどうか、気になる人はぜひ歯科受診をしてみてください。