コラム

COLUMN

前癌病変について

 

 

お口の中の異常といっても様々な種類があります。

今回のコラムは粘膜の異常である前癌病変についてのお話をさせていただきます。

 

前癌病変とはその名の通り、癌になる手前の状態を指します。

正常なものに比べ、明らかに癌の発生しやすい形態学的変化を伴った組織で、癌の発生の危険性が明らかに増加している状態です。

 

口腔粘膜に発症する前癌病変には白板症・紅板症があります。

 

 

白板症

 

白板症とは口腔粘膜に生じた摩擦によって除去できない白色の板状あるいは班状の角化性病変です。口腔粘膜に頬の粘膜、歯肉、舌などにみられ、症状はしみる痛みなどがあります。

 

 

紅板症

 

紅板色の表面は平滑なものが多く、一部では凸凹があります。

また色は鮮紅色が多く一部ではくすんだ赤色の場合もあります。

 

頬の粘膜、舌、上あご、口の底にみられることが多いです。

症状としてしみる痛みがあります。

白板症では約10%程度、紅板症では約50%が癌化するといわれています。

 

 

 

まとめ

通常、口内炎は1週間から10日で治りますが、口内炎のような傷がなかなか治らない、もしくは傷が段々大きくなってきている、しみるような痛みがある、といった症状がある場合、早めの歯科受診をお勧めします。

 

不安なことがあればお気軽にご相談ください。