コラム

COLUMN

入れ歯安定剤の正しい使い方

 

 

「入れ歯が外れる」「入れ歯をしていると痛い」

 

こういったお悩みに対処する為に、ご自身で入れ歯安定剤を使用されている方も多いのではないでしょうか?

 

訪問診療をしていると安定剤をべっとりつけて、

なんとか食事をとっているという患者さんも見かけることがあります。

しかし、入れ歯安定剤は正しく使用しないと口腔内を不潔にし、不具合を悪化させてしまうことがあります。

 

今回は、クリームタイプの入れ歯安定剤(商品名:ポリグリップ・タフグリップ)の正しい活用方法についてお伝えします。

 

 

 

入れ歯安定剤の特徴(クリームタイプ)

 

クリーム状なので指でも伸ばしやすく、チューブタイプで使い方も簡単です。

粘着力が強い為外れにくい入れ歯安定剤です。

時間と共にクリームが溶け出す可能性がありますが、飲み込んでも支障はありません。

 

 

正しい使い方

 

・適量を等間隔にのせる

グリーンピース一粒大の大きさのクリームを等間隔に3~4か所ぬり、軽く水で濡らします。

装着する際に自然に広がるため指で伸ばしたりはしなくて大丈夫です。

 

 

 

・長時間使用しない

入れ歯安定剤を長期間使う事により、噛み合わせがおかしくなってしまったり、顎の骨が痩せてしまう事があります。

 

 

 

入れ歯のお手入れ方法について

 

入れ歯安定剤の種類によっては、粘着力がとても強く剥がしにくいものもあります。

義歯ブラシを使用し、入れ歯の表面がツルツルになるまで綺麗に洗って下さい。

洗浄の際に熱湯を使ってしまうと、熱によって入れ歯が変形してしまいますので、ぬるま湯を使いましょう。

 

 

 

最後に

 

入れ歯安定剤は、正しくお使い頂ければとても便利なものですが、歯科医師の指導のもと正しくお使い頂く事が大切です。

又、商品によっては2〜3日連続してお使い頂けるものもありますが、その日数を超えて使い続ける事は衛生上良くありません。

菌が繁殖すると、歯茎に炎症を起こす可能性がありますので、必ず用法を守って下さい。

 

 

 

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