歯ぐきからの出血の原因について
「歯ぐきから血が出る」「朝起きてうがいをすると血が出ていた」という訴えがよくあります。
多くの方がそういった経験をしているかと思います。口の中からの出血は外傷の場合を除いて、ほとんどが歯ぐきからの出血(歯肉炎や歯周病)によるものです。
ところが、出血部位が広範囲にわたり、圧迫による止血が困難な場合は、血液疾患の可能性があります。
歯肉出血から考えられる全身疾患
白血病、再生不良性貧血、血友病(先天性、後天性)、骨髄異形成症候群、突発性血小板減少性紫斑病などがあります。
また 「口の中に血豆ができた」ということもあるかと思います。自覚症状がない場合もあります。皮膚にも多発性に出血斑(紫斑)を認める場合は、血小板減少症などの血液疾患、血管炎、アミロイドーシスなどの全身疾患が疑われます。
歯周病と全身の健康との関係
歯周病は心臓病、糖尿病、胃潰瘍、肺炎、単なる歯ぐきからの出血と思って放置していると、重大な病気の発見の遅れにもつながりかねません。
歯周病や虫歯だけでなく口腔がんや全身疾患なども早期発見に繋がります。
歯周病と全身疾患の関係
糖尿病 心疾患 早産(低体重児) 脳卒中 脳梗塞 といった全身の病気にも大きく影響することが分かっています。
ぜひ、かかりつけの歯科医院で定期的に見てもらうようにしましょう。
参照:デンタルハイジーン、女性のためのオーラルケア