最近、「ムセや咳払いが増えた」「食べ物が飲み込みづらい」
などの経験はないですか?
加齢にともない進行するお口の老化は、食べづらくなる、
飲み込みづらくなるだけでなく、窒息や誤嚥性肺炎のリスクとなります。
お口の老化を予防するには「お口の老化のサイン」に気づくことが大事です。
そして、低下したお口の機能を改善するためのエクササイズにトライしましょう!
お口の老化はなぜ怖い?
お口の機能が低下していくと、うまく食べられなくなることが増えます。
「食べる」という作業は、歯だけでなく、
くちびるや頬、舌、のどの周りの筋肉が協力して行われます。
歯が残せていても、舌やのどの動きが悪くなれば飲み込めなくなり、
食べることが難しくなっていきます。すると栄養が十分に取れなくなり、
体力が低下して病気やけがをしやすくなるので、寝たきりになる原因となります。
ですがそれよりも怖いのが、ムセや窒息、誤嚥性肺炎です。
お口の機能が低下すると、これらのリスクが非常に高まるのです。
お口の老化のサイン
唾液分泌の減少・・・お口の渇きを感じることが増えた。
口臭が気になる。口角が切れやすく、舌が赤くヒリヒリしやすい。
くちびるや頬の筋力の低下・・・お口から食べ物がこぼれる。
うまく噛めない。麺類をすするのがつらい。頬や舌を噛むことが増えた。
舌の筋力の低下・・・胸に食べ物が残り、つまった感じがする。活舌が悪くなった。
咽頭蓋の弁の動きの低下・・・食事中にムセる、せき払いをする。
夜、せきで眠れない。歯科の診療中にお口に水をためていられない。
お口の機能をアップするエクササイズ
パタカラ体操(パ・タ・カ・ラの音を5秒間出し続ける体操です。)
パの音・・・上下のくちびるを破裂させるように動かし、5秒間「パ」の音を出し続けます。
タの音・・・舌の先を口蓋につけたり離したりして、5秒間「タ」の音を出し続けます。
カの音・・・舌の奥を口蓋につけたり離したりして、5秒間「カ」の音を出し続けます。
ラの音・・・舌の先をまるめて前歯の裏につけ、5秒間「ラ」の音を出し続けます。
時間があるときにぜひエクササイズにトライしてみて下さい!