コラム

COLUMN

銀歯が金属アレルギーの原因

 

金属かぶれとは、特定の金属に対するアレルギー(金属アレルギー)によって、その金属に触れたり、その金属を含む食べ物を身体に取り込むことによって起きるアレルギー症状の総称です。

 

金属によるアレルギーは、「金属に直接触れることで皮膚がかぶれるタイプ」と、「全身に症状が出るタイプ」の2つのタイプがあります。

 

金属に直接触れることで皮膚がかぶれるタイプの金属かぶれは、金属製のアクセサリーやベルトのバックル、金属を使用した染料で染めた装身具や衣類、および化粧品など、金属を使った製品に触れた部位に一致して皮膚にかぶれの症状が現れる病気です。

 

また汗をかかないと症状は出にくく、汗をかきやすい夏や運動した後に生じやすいのが特徴です。

 

全身に症状が出るタイプは稀で、原因となる金属を食品や歯科材料などを介して身体の中に取り込むことで起きるアレルギー症状で、症状の出方は様々です。

 

口腔内に使用、装着されている金属が原因でアレルギー症状が出現するのは、10年、20年とかなり時間が経過してから現れることもあるので、原因となる金属を自分で特定することは困難です。

 

気になるときは医療機関でパッチテストを受けましょう。

 

 

金属アレルギーの三大原因金属

 

ニッケル、コバルト、クロム

 

このアレルギーの原因になりやすいと言われる金属は、保険診療で使われるブリッジ、部分入れ歯、差し歯等に含まれています。インプラントで使用されているチタン、白い差し歯・ブリッジで使用されているジルコニアはイオン化しにくい特性があるため、アレルギーを引き起こしにくい金属です。

 

歯科材料に含まれる金属に対するアレルギー反応としては、口の中がただれたり、全身にザラザラしたブツブツを伴う赤紫の色斑が出たり、足の裏もしくは手のひらに水ぶくれや膿疱(白い膿の入った袋)がたくさんできることがあります。

 

もしこのような症状があるときは、パッチテストというアレルギーの検査ができる医療機関を受診しましょう。そこで、歯科用金属がアレルギーの原因と分かった場合は、歯科医院を受診しましょう。

 

 

 

この方は銀歯を全て外して、金属の含まないものに変えてアレルギー症状はなくなりました。

 

またそもそも銀歯や、入れ歯などにならいよう、日ごろの口腔ケアと定期的な歯科受診をして、虫歯、歯周病の予防しましょう。