口腔がんの予防には、次のことを心がけましょう。
? お口をきれいにする
? むし歯や歯周病は放置しない
? 合わない入れ歯を我慢しない
? 舌やお口の粘膜に当たる歯やかぶせ物、入れ歯などは直してもらう
? セルフチェックを行う(「赤」と「白」の粘膜の変化に注意)
? 歯科で定期検診を受ける
?~?は慢性的な刺激を減らすために大切です。
自分のお口の中を見る機会が一番多いのは本人です。前がん病変を見逃さないようにセルフチェックをおすすめします。
大きな鏡の前で、お口の中に十分光が当たるようにして、見るようにしてください。舌の裏側や、歯肉、頬の内側、口蓋、唇にもまんべんなく目を向けましょう。
粘膜の「赤」と「白」の変化とくに注意を。赤くただれた部分、白いできもの、硬くなったしこりは要注意。そうした変化をみつけた日には、カレンダーや手帳に記入しましょう。2週間以上治らないなら、歯科を受診する目安です。
歯が当たっているなど、粘膜に慢性的な刺激を与えている要因が明らかなら、歯科で取り除きます。その2週間後に診てもらい、治ったことが確認できれば問題ありません。
治っていない場合は、お口の粘膜の細胞(気瑛細胞)の検査してもらうほうがいいでしょう。
本人では、口内炎なのか、前がん病変なのか見分けがつきにくいものです。また、自分の舌の横側(舌縁)の奥や臼歯の舌側は見えにくく、限界があります。
半年に1回は歯科で定期検診を受け、異常がなくても粘膜のチェックをお願いしましょう。
万一前がん病変が見つかったら、早期発見のため3カ月に1回は定期的に診てもらいましょう。
(バックナンバー)
2020年1月17日 口腔がんってどんなもの?(口腔がんシリーズ1)
2020年1月18日 とても増えてきています(口腔がんシリーズ2)
2020年2月1日 口内炎との違いは?(口腔がんシリーズ3)
2020年2月17日 細胞レベルで見てみよう(口腔がんシリーズ4)