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口内炎との違いは?(口腔がんシリーズ3)

口内炎がすべて口腔がんにもならず、口内炎がある日突然口腔がんになるわけでもありません。

口内炎のうち、細胞の増殖に異常が起きて、ごくまれにがんになる潜在能力を有したものが、口腔がんになる可能性があるのです。加えて、潜在能力を持った口内炎ががんになるには、必ず「前がん病変」(がんではない状態)を経由します。そして、口内炎が前がん病変を経てがんになるには、5年以上の長い年月がかかります。前がん病変も必ずがんになるわけではなく、そのまま状態が変わらないこともあります。

とはいえ、繰り返し口内炎になる場所では、絶えず細胞の増殖と修復が行われているので、細胞に異常が生じる可能性が高まります。口内炎ができるようなお口の環境を放置するのは、やはりよくないです。

口腔がんの早期発見には、

?前がん病変に気づく

?気づいたらそれががんにならないか経過を見守っていく

ことが大切です。

 

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前がん病変の顕著なサインは、粘膜の「赤」「白」の変化。粘膜の細胞が過剰に増加した結果、形や色が変化するのです。

前がん病変が見つかった場合は、がん化を確認したらいち早く対応できるように、定期的に経過を見守る必要があります。すくなくとも3カ月に1回は、歯科で経過を診てもらいましょう。

 

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