コラム

COLUMN

歯医者に通えなくなったら、我慢するしかない?

 

加齢や病気で歯医者に通えなくなってしまった、でも歯は痛い、入れ歯の調子が悪い。

それはもうあきらめて我慢するしかない?

 

そんなことはありません!

 

歯科では訪問診療を行っています。入れ歯の修理・調整、虫歯の治療、抜歯、歯医者で受けられる同様のメインテナンスなど、歯科医院で受けられる治療がご自宅でも、施設、病院でも可能です。あきらめないで訪問歯科診療をぜひ利用してください。

 

歯医者に通えなくなった患者さんのもとへ
厚生労働省によれば、要介護認定を受けている方の数は、2019年3月末時点で658万人。75歳以上の後期高齢者の増加とともに、2040年には950万人を超えると予測されています。

ですが、一方、歯科受診率は75~79歳をピークにその後急速に減少。虫歯や歯周病、入れ歯のトラブルなど、お口に問題を抱えているのに適切な歯科治療を受けることができないままのかたが、数百万人いるといわれています。

ご高齢のご家族が入れ歯の調子が悪い、ご飯が食べにくそう、歯がぐらぐらしている、でも歯医者さんに連れて行かせてあげたいど、毎日、食事、着替え、お風呂、トイレなど身体のお世話で忙しくてそこまで手が回らないという方も多いでしょう。そんな時は訪問歯科診療をご利用してください。

 

とはいえ、「どこに、どうやって頼んだらいいの?」「どんな人が来てもらえるの?」という声をお聞きすることがあります。簡単に解説します。

 

1、 どういう人が利用できる?
歯科医院に通院困難な方が対象です。病気や体力の低下、認知症などで介護を受けている方に限らず、障碍をお持ちで、通院困難な方たちも対象となります。

 

2、 どこに来てもらえる?
入所されている高齢者施設、入院中の病院、ご自宅に伺えます。
保険で訪問診療を行える範囲が、訪問診療を行う歯科医院から半径16キロ以内と決められています。訪問診療をされている歯科医院にお気軽にお尋ねください。

 

3、 どこに、どうやって頼めばいいの?

① かかりつけだった歯科医院に相談する。
もともと通われていた歯科医院にご相談されれば、訪問診療していただけたり、その歯科医院で訪問診療されていない場合は、訪問診療を行っている歯科医院を紹介していただけることがあります。

 

② ケアマネージャーに相談する
ケアマネージャーさんは地域の訪問診療している歯科医院をご存じのことが多く、紹介していただけることがあります。

 

③ 地域包括支援センターに相談する
担当ケアマネージャーさんがいないときは、地域包括支援センターにご相談ください。市町村の高齢者福祉課も相談窓口となります。

 

④ 地域の歯科医師会に相談する
地域の歯科医師会も訪問診療についての相談受付や歯科医師の案内をしています。

 

⑤ 施設、病院のスタッフに相談する
施設、病院では協力歯科医院が登録されていますので、ご相談されれば依頼してもらえます。また、別の歯科医院に依頼してもらいたい場合は施設にその旨を伝えてもらえば、希望の歯科医院に依頼していただける場合がございますので、ご相談されてください。

 

 

 

 

まとめ

 

介護を受けている方の中には、体力や持病などの理由で、若い元気な方、何も障碍の無い方と同じように全て理想の通り治ることは、ないことがあります。

しかしそれでも完全に治すことが出来なくても、現状よりも症状を軽くし、少しでも快適になっていただくことは可能です。

もう通えないからしょうがないと諦めず、ぜひ訪問歯科診療をご利用してください。