コラム

COLUMN

虫歯はどうやってできるの?

 

虫歯は1日でいきなりできるわけではありません。数か月をかけてだんだんと進行していくのです。

今回は虫歯ができる順序を簡単に説明します。

 

 

 

🦷虫歯ができる4つのステップ

 

ミュータンス菌が歯にくっつく

 

口の中には何百種類もの細菌がいますが、その中でも虫歯の主犯格が「ミュータンス菌」です。
この菌は、食べ物に含まれる糖(砂糖・でんぷんなど)を使って、歯の表面にネバネバした物質を作り、ぴったりと歯にくっつきます。

 

📌このネバネバの正体が「プラーク(歯垢)」です。

 

 

 

糖分を食べて「酸」を出す

 

ミュータンス菌は糖分を食べると、乳酸などの酸を作ります。
この酸が、歯の表面(エナメル質)をじわじわと溶かしていくのです。

🧪この溶けることを「脱灰(だっかい)」といいます。

 

 

 

脱灰が進んで歯に穴があく

 

本来、唾液には「再石灰化(さいせっかいか)」という働きがあり、歯を修復してくれます。
でも、糖分を頻繁に摂ったり、歯磨きを怠ったりすると、
脱灰のスピードが再石灰化を上回ってしまいます

 

⛏️こうして歯の内部までどんどん酸で溶け、ついには穴(虫歯)があくのです。

 

 

 

痛みやしみる症状が出てくる

 

初期の虫歯は無症状。でも、虫歯が**象牙質(歯の内側)**に達すると、
冷たいものがしみたり、痛みを感じるようになります。
さらに進行すると、神経にまで到達し、ズキズキする激痛に…。

 

🩺ここまでくると、もう「削って治療」が必要です。

 

 

 

🍬まとめ

 

 

虫歯は「菌×糖分×時間」でできる!

 

 

 

この3つが揃うと虫歯になります。

逆に、どれかを断つだけでも虫歯予防になります!

 

フォームの始まり③の中にでてきた再石灰化とは酸により歯の表面から失われたミネラルが

再び歯の中に取り込まれて修復される自然の回復プロセスのことです。

 

初期の虫歯の場合は再石灰化で治る可能性もあります。

 

予防のために再石灰化を助けてくれるものを紹介します。

 

 

 

🥦再石灰化を助ける食べ物・成分

 

【1】カルシウム・リン

 

→ 歯の再石灰化に必要な「歯の材料」

食品例:牛乳、チーズ、小魚、ごま、大豆製品

 

 

 

【2】フッ素

 

→ エナメル質を強くして、再石灰化を促進
※食品から摂る量は少なめ。家庭では歯磨き粉での補給が効果的!

 

 

 

【3】緑茶・ウーロン茶

 

→ カテキンが虫歯菌の働きを抑制。口内をキレイに保つ

 

 

 

【4】キシリトール

 

→ 虫歯菌が分解できない糖アルコール。菌の活動を妨げる!

おすすめの食べ方:キシリトール100%ガムを1日数回噛む

 

 

 

虫歯は自分だけではわかりにくいのでかかりつけの歯医者で検診を行い虫歯がみつかった場合は治療を行いましょう。

 

虫歯がない方は予防に力をいれていきましょう!当医院でも外来・訪問ともに、検診・治療・メンテナンスに対応しておりますのでお気軽にご相談ください。