コラム

COLUMN

インプラント周囲炎

 

 

インプラント周囲炎とは

 

最近はインプラント治療をされている患者さんも増えてきました。

インプラントは入れ歯と違い、取り外して洗う必要はありません。ただ、しっかりとメインテナンスをしないと天然の歯同様に歯周病にもなるんです!

 

今回はそんな「インプラント周囲炎」についてお話いたします。

 

では、最初に歯周病とはなんでしょうか。

 

簡単に説明すると、プラークと呼ばれる細菌の塊が歯の根元の周りに付着して歯ぐきを炎症させて出血や腫れ・痛みを起こします。さらに清掃不良の状態が続くと、次第に歯を支える骨まで溶かしてしまいます。これが歯周病です。これはインプラント周囲にも起こります。インプラント周囲の骨が吸収してしまうと最悪の場合インプラントが抜けてしまいます。

 

歯周病の怖いところは、症状が出るまで放置されることが多いことです。歯の揺れが大きくなったり痛みが出てから歯科医院を受診するころには重度の歯周病になっていることもあります。

 

 

 

どうすればインプラント周囲炎を防げる、進行を遅らせることができるのか

 

①セルフケア

一番大事なのは毎日のセルフケア

インプラントと歯ぐきの間に歯ブラシの毛先をいれて小刻みに磨くことがポイントです。その他にもフロスや歯間ブラシを使用して歯と歯の間のプラークを除去しましょう。このとき、磨く順番決めたり鏡を見ながら行うと良いでしょう。

 

 

 

②歯科医院での定期的なメインテナンス

 

歯ぐきの下のプラークの除去や自分が苦手な部位の歯磨きには限界があります。

歯科医院では歯ぐきのポケットの深さを測定したりレントゲンを撮ったりすることで歯周病の進行状態を確認します。

 

その上で歯ブラシや歯間ブラシでは届かなかった歯ぐきの中のプラークや歯石を専用の器具で除去します。

 

また過剰な噛み合わせの力によりインプラントが揺さぶられることもあるため、噛み合わせの確認、調整も必要です。

 

 

まとめ

 

インプラント治療はしっかり噛めるようになるという反面、高額な治療でもあります。

せっかく高いお金をかけてインプラントを入れたのに抜けてしまった・・・となっては元も子もありません。

 

国民生活センターが30~70歳インプラント治療経験者500人に定期的なメインテナンスを受けているかアンケート調査を行ったところ、実に36.6%の方がメインテナンスを受けていない、途中でやめてしまったとの結果でした。

 

インプラントを入れたあとも今まで以上にお口の中に関心を持ち、きれいな状態に保つのが重要です。当院にはインプラント認定衛生士も在籍しております。不安なことがあればいつでもご相談ください。