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こんな症状ありませんか?
舌痛
(1)舌の痛みは器質的疾患として、各種の舌粘膜病変の存在によって痛みが発現することで知られている。びらん、炎症、潰瘍、外 傷などが本来的に舌の痛みを発現することは周知の事実である。全身性舌病変としての悪性貧血による舌炎、鉄欠乏性貧血に基づく舌炎などによる舌の痛みがよ く知られている。
■炎症
アフタ、MollerーHunter舌炎、その他
■栄養欠乏性
ペラグラ(ニコチン酸アミト欠乏)ビタミンB2欠乏、悪性貧血(ビタミンB12欠乏)
ビタミンC欠乏。Plummer-Vinson症候群、鉄欠乏性貧血、その他
■二次的にビタミンB群欠乏をきたすと考えられる疾患
肝硬変症、白血病、再生不良性貧血、顆粒急減少症、血小板減少性紫斑病、膠原病
猩紅熱、中毒症(水銀、蒼鉛、鉛尿毒性など)、その他
■口腔乾燥症
Sjogren症候群、Mikulicz症候群、糖尿病、その他
■血管系の変化
動脈硬化症、晩期梅毒、静脈瘤、頸動脈炎、その他
■神経系の変化
三叉神経病、舌咽神経病、その他
(2)口腔領域における代表的な慢性疼痛病態としての舌痛症*は最近にわかに増加の傾向にある。
(舌痛症とは)
他覚的に器質的、機能的異常所見はみられないにもかかわらず、舌に軽度な慢性持続性疼痛を訴える症状名である。舌痛症の 特徴は炎症、その他の痛む病変がみられないにもかかわらず焼けるような、ヒリヒリする、あるいはピイピリ、チリチリ、チクチクするなどという表現で来院さ れ、本症の発症原因や発病機序の詳細は不明であるが、心因との関わりは大きくまた更年期に相当する女性に多いことから、自律神経の機能障害も要因として考 えられている。心因としては、舌癖に対するつい罹患恐怖、家庭、社会での心理的ストレスが挙げられる。
鼻炎
1.病因による鼻・副鼻腔炎の分類
鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)は鼻粘膜の・型アレルギー性疾患で、発作反復性のくしゃみ水性鼻漏、鼻閉を3主徴とする。このような鼻アレルギー反応を 引き起こす抗原は空中浮遊物 が大部分で、代表的なものに草木花粉(スギ・ブタクサ・カモガヤなど)、空内家ダニ、犬猫の毛がある。
2.血管運動性鼻炎
鼻の副交感神経が過緊張状態にあり、抗原抗体反応によらず、アレルギー様反応の鼻閉や水性鼻漏を起こす。タバコの煙、ほこり、寒冷などの非特異的な刺激・ 心因などが原因となる。アレルギー性鼻炎を明確に区別できない部分があるが、アレルギー検査が陰性であったものを血管運動性鼻炎に分類する。
3.感染性鼻・副鼻腔炎
インフルエンザ、アデノウィルスなどによる、かぜ症候群の一分症として発症するかぜに併発する副鼻腔炎は両側性で篩骨洞炎、上顎洞炎が主である。
4.鼻腔形態異常に起因する鼻・副鼻腔炎
鼻腔形態異常は、鼻腔通気傷害を招き、鼻粘膜を乾燥させ、線毛機能を弱める。異常な鼻腔形態下では、副鼻腔の換気傷害を招きやすく、飛行機やダイビング中 に副鼻腔内のアンバランスをきたし、洞粘膜浮腫、激痛を起こすことがある。
5.粘液線毛機能障害に起因する鼻・副鼻腔炎先天的に気道粘膜の線毛に構造異常があるカルタゲネル症候群や粘液に欠陥があるヤング症候群がある。
顎関節症
こんな症状ありませんか?
偏頭痛・肩こり・不眠症・ストレス・顎の関節に音がする。
もしこんな症状があったら「顎関節症」の疑いがあります。顎関節症とはあごの関節を動かす左右の筋肉の協調性が崩れ、あご の関節が捻挫をおこしたような状態で、それが直接の原因でさまざまな病気につながることがあります。顎関節症の主な原因は、噛み合わせの不良と細菌です。 噛み合わせの不良はほんのささいなことが原因で起こります。
原 因
■噛み合わせの運動の時、わずかな部分が他の多くの歯より先に当たっている。
■歯の高さが違う。
■インレー、ブリッジ、金属冠、入れ歯等の噛み合わせ面の形態がよくない。
■反射的な歯の食いしばりや歯ぎしりをする。
その結果として下顎は無意識のうちに不自然な運動を繰り返します。その為に、口を開閉する筋肉が異常な緊張を起こし、顎関節に悪い影響を与えるのです。顎関節症を放置すると新たな病気を引き起こす原因になります。
■噛み合わせの調整
■正しい噛み合わせの練習
■ストレスを解消する
■スプリントの使用
個々の原因に応じた方法で行います。
全身への悪影響
1 歯への障害
歯のくさび状欠損、歯牙破折(歯が折れる、割れる)歯の咬耗摩耗、知覚過敏(歯がしみる)、噛むと痛いなど
2 歯周組織への障害
歯牙動揺(歯がグラグラする)、歯槽骨の異常吸収
3 修復物への障害
つめたものがとれる、インレーの脱落
4 補綴物への障害
冠が外れる、ブリッジがこわれる、義歯が割れる
5 欠損部歯ぐきへの障害
義歯が歯ぐきにくい込む(痛み、傷、異常なくい込み)
フラビーガム(コンニャク状歯ぐき)
6 顎関節への障害
開口障害(口が開かない、開きにくい)
クリッキング(関節のカックン音)、顎関節痛など
7 咀嚼筋への障害
咀嚼筋の異常緊張(こわばり)、筋痛
8 全身への障害
(下の図)