歯科の災害保健医療支援(その4 避難生活でのお口のトラブル)

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(参照:nico2018.8月号)

 

避難生活でのお口のトラブルは、支援活動に参加した先生の所感で、口内炎や歯肉の腫れ、歯周病などの粘膜疾患があげられます。水が限られているので、歯みがきもしづらく、ストレスや栄養のかたよりがあるので、仕方ないところです。また、

知らず知らずに食いしばっていて、歯が浮いたようになったり、親知らずが傷みやすいです。

また、菓子パンが配給されることが多く、むし歯のリスクもあります。

入れ歯の方は、周囲の目にさらされているので、入れ歯を外して洗うのをためらい、置く場所もなく、ずっとつけっぱなしになっていることもあります。そうなると食べかすはそのままに、お口の粘膜が炎症して腫れ、咬みづらくなり、話しづらくなり、負のスパイラルです。

普段、多少痛みや違和感があっても、「もうちょっと様子見てから」「忙しいから」と先延ばしている方は多いです。そんなときに運悪く災害が起こってしまうと、一気に悪化してしまいます。

体力の低下と心労により、からだの免疫力が低下しますから。

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(参照:nico2018.8月号)

 

なので、悪いところは早めに治しておきましょう。メインテナンスの状況であることが、すなわち災害への備えにつながります。その状態なら、ご自身のセルフケアで被災時も維持できるはずです。

緊急時の医療資源は限られます。できるだけ要介護の高齢者や生活に困難のある方(乳幼児や妊婦さんなど)に優先的に回してあげたいからです。

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(参照:nico2018.8月号)

 

次回は「お口の健康は災害時にこそ全身の健康に直結します」ということで、シリーズ(完)になります。

 

 

 


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