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歯みがきのターゲットと実践法(効果的な方法シリーズ1)

歯みがきの目的は、「悪さをする細菌を減らすこと」

歯科の病気の代表格といえばむし歯と歯周病ですが、

その細菌は性質が違い、くっつき場所もしつこさも違います。

ターゲットを狙い除去効率を上げるには、まず敵を知ること。

細菌たちがどこでどんな悪さをするか、図表を参照ください。

201812歯磨きのターゲット1 350

むし歯菌と歯周病菌では、性質も暴れる場所も違います。

なので、除去方法も使い分ける必要があります。

むし歯を防ぐなら、むし歯菌の頑丈な棲家、

バイオフィルムがターゲット。

歯周病を防ぐなら、歯周ポケットに溜まるプラークを狙い撃ち。

次は、それぞれに効く磨き方をおぼえましょう。

子どもたちはむし歯予防がメインなので、

デッキブラシタイプの歯ブラシと、歯間はフロスで。

歯周病が気になる大人たちは

細く長くやわらかいテーパード毛タイプの歯ブラシと、

毛先が届かない部分は、フロスか歯間ブラシを使用します。

むし歯、歯周病の両方が心配な方は、

2種類のハブラシの併用が効果的です。

201812歯磨きのターゲット2 350

大人になったら、子どものころに学校で教わった歯みがき法ではなく

大人向けの歯みがき法が必要になってきます。

201812歯磨きのターゲット3 350

子どもたち→ターゲットは歯面。

むし歯予防のデッキブラシタイプでスクラッピング法・フォーンズ法。

大人たち →ターゲットは歯面と歯周ポケットの両方

      むし歯予防のデッキブラシタイプでスクラビング法

      歯周病予防のテーパード毛タイプでバス法

注意すべきは、力を入れすぎないこと。

毛先が届いていれば、動かすことで落とせます。

磨いてるうちにだんだん力が入ってきますから

それも注意してください。

(豆知識)

以前歯ブラシをクルクル回して摩耗を防ぐ

ローリング法が推奨されました。

今は歯よりもやわらかくて除去効率が高い研磨剤が

配合されるようになり、摩耗の心配より、

効率よく細菌除去できる動かし方である

スクラビング法やバス法を推奨するようになりました。

そして、フッ素はむし歯予防の強力なサポーターです。

フッ素入り歯みがき剤は毎日お使いください。

 

次回は、なぜ歯みがき剤が必要か、についてお話します。

 

(Nico2018.8月号を参照しました)