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歯みがき剤(効果的な方法シリーズ2)

歯みがき剤を使わないのは、機会損失です。

どうぞ毎日使ってください。

 

歯みがき剤には、歯の結晶をよりスピーディーにつくって

酸で溶けた歯を修復してくれるフッ素や

細菌の繁殖を抑える殺菌剤などの有効成分が入っているからです。

研磨剤のイメージが残ってますが、市販や歯科医院の歯みがき剤には、

歯よりも柔かい高品質の研磨剤が入っており、

歯を摩耗させる心配はありません。

研磨剤にはバイオフィルムを落としやすくする効果があり、

細菌を効率よく除去するには、

歯みがき剤を使った方が圧倒的に有利です。

毎日完璧にすべてみがくことは不可能ですから、

歯みがき剤の助けを借りて、予防の成果をあげるようにしましょう。

 

(フッ素の効果は絶大)

 

歯は、むし歯菌の酸に触れたり、食べ物を食べたりするごとに

少しずつ唾液へと溶けだしています。

歯の結晶はカルシウムイオンと水酸化物イオン、

リン酸イオンという3つのイオンの結合でできています。

むし歯菌の酸や酸性の食べ物により結合が解かれ、

それぞれのイオンに戻り、唾液に溶けだします(脱灰)。

そのイオンは、唾液中で過飽和になると再び結晶化して歯に戻ります。

これを再石灰化(歯の修復)と言います。

生活の中で何度も何度も繰り返しているのです。

再石灰化のスピードをあげてくれるのがフッ素です。

水酸化イオンのかわりにカルシウムイオンと

リン酸イオンを引き連れ、スピーディーに再結晶化し、

脱灰した歯を修復します。

しかもその結晶は硬くてじょうぶで、

酸に溶けにくくなっているという、すご技。

その好循環をもたらす、むし歯予防の強力なサポーターなのです。

 

201812フッ素の効果編集 300

 

当院訪問診療部がおすすめる歯みがき剤は

フッ素コート歯みがきジェル ジェルコートFです。

使用する場合はこれのみで、購入もできます(¥1,080)。

 

201812ジェルコートF 300

 

発泡剤・研磨剤不使用なので口中泡ブクブクにならず、じっくり歯みがきができ、

歯にフッ素がコートします。

泡ブクブクならないと歯みがきした感じがしない方には(笑)

他の歯みがき剤でブラッシング後にもう一度ジェルコートつけてブラッシングして

軽くうがいするだけにするとフッ素効果は大きくなりますよ。

また、外来診療部の受付では、数種類の歯みがき剤を販売しています。

2018年12月現在

効果的なむし歯予防には、上記のジェルコートF(¥1,080)の他、

LIONのCheck-Upのstandard(スタンダード)(¥594)と

kodomo(コドモ)(¥270)。

以下はフッ素無配合です。

アロナールが廃番となりそれを継承したBiorepair(バイオリペア)(¥1,058)。

こちらはインプラントされた方や歯周病の方におすすめです。

そして、オーラルケアのアパガードリナメル(¥2,376)です。

ナノ粒子ハイドロキシアパタイトは傷ついた歯の表面を修復します。

ステインの気になる方におすすめです。

 

201812歯みがき剤 300

 

次回は歯みがき法についてお話します。

 

(Nico2018.8月号を参照しました)

 

 

(効果的な方法シリーズ)

歯みがきのターゲットと実践法(効果的な方法シリーズ1)