主要なメーカーから販売されている1450ppm製品です。これからも増え続けていくことでしょう。
(歯科医院取扱品)
A システマハグキプラスPRO(ライオン歯科材)
B Check-Up standard(ライオン歯科材) ←現在当院で販売している製品です
C Check-Up rootcare(ライオン歯科材)
D バトラーデンタルケアペースト(サンスター)
E クリンプロ歯みがきペーストF1450(スリーエムジャパン)
F メルサージュヒスケア(松風)
(市販品)
G バトラーエフペーストα(サンスター)
H ガム歯周プロケアペースト(サンスター)
I クリニカアドバンテージNEXT STAGEハミガキ(ライオン)
J デントヘルス薬用ハミガキSP(ライオン)
K 薬用シュミテクト歯周病ケア<1450ppm>(グラクソ・スミスクライン・コンシュウマー・ヘスルケア・ジャパン)
L クリアクリーンプレミアム(花王)
日本では、2017年3月に、国際基準(ISO)に則って、歯みがき剤に配合できるフッ素(フッ化物)濃度の上限が1000ppmから1500ppmになりました。それ以来、各メーカーが続々と新しい上限に対応したフッ素濃度1450ppmの歯みがき剤を発売しており、これを「高濃度フッ素配合」と表現しています。
フッ素はむし歯予防に欠かせない成分で、毎日使う歯みがき剤にどれだけ含まれているかは、予防効果に直結します。
<ppmってなに?>
- ●歯みがき剤のフッ素の濃度を示す「ppm」は、parts per million の略で、1ppmは「100万分の1」を意味します。歯みがき剤が100万の均一な粒子から成っているとしたら、その中の1つがフッ素ということです。
- ●パーセント表記にすると、1000ppmは0.1%。1500ppmは0.15%になります。配合濃度が少ないものはパーセントよりもppmで表現したほうがわかりやすいため、歯みがき剤ではppmという単位が用いられています。
<「1450」なわけ>
1500ppmが上限なのに、なぜ1450ppmなの?と思いますよね。
歯みがき剤を製造する際、1501ppmのように1ppmでも規定より多くフッ素を配合してしまったら、承認濃度をオーバーするため販売できません。そのため、それを避けるため少し低めの1450ppmに設定しています(上限が1000ppmの時は950ppmで製造していたのも、同じ理由です)。
(Nico2019.3月号を参照しました)
次回は、いくつもの効果でむし歯を予防するフッ素について深く掘り下げます。