先週、訪問診療部の武内ドクターより差し入れありました。桜屋の「馬刺しまん」。
馬刺しでもいける馬肉を使用して調理してあるという自信が「馬刺しまん」というネーミングにつながっているのでしょう。肉まんの馬バージョンです。大きめな馬肉がほろほろと、皮はもっちり。電子レンジでチンしておいしくいただきました。
馬肉は熊本人には馴染み深く、名物です。堂々国内馬肉生産1位です。
もとを辿れば、馬を愛した加藤清正公が断腸の思いでその命をいただいた、というところまでさかのぼるようです。
食事とは他の命を自分の命に変える行為で、他の生きものたちをいただかなければ生きていけませんね。
食事の前後の「いただきます」「ごちそうさまでした」と手を合わせることは、その痛みを感じ、命を無駄にしない心を継承してきた先人の教えです。大事なプロセスであると、再確認です。
そして、イノシシの肉をぼたん、シカ肉をもみじというように、馬肉をさくらといいます。
諸説あるようですが、江戸時代には獣肉を食べることが禁じられていたことに由来しています。
隠語説や地名説、肉色説など、複合的なものかもしれません。
日本において花の代名詞のようなさくらの名を冠する馬肉。なんともうれしく思うところがあります。
ごちそうさまでした。
参照:なぜ馬肉は熊本名物なのか