入れ歯は、失った歯の代わりに働いてくれる大切な人工臓器です。食べること、しゃべること、見た目などたくさんなことを補ってくれています。
使いこなすには、慣れが必要です。あせらず一歩一歩進めていきましょう。
Point2試運転期間に調整を受けよう!
入れ歯が出来上がり、これで終了といかなくて、がっかり。ということありますね。
ただ、模型上で作った入れ歯が、実際のお口にピッタリ、ということは稀
なことです。実際に使用していると、いろいろな小さなズレが見つかります。
入れ歯で咬むと、歯肉は圧迫されて沈み、痕がつきます。
靴下をはいたときの足首に痕がつくように、少しへこむのです。
この小さな、実際に使ったときに生じるズレが痛みにつながる場合がでてきます。使いはじめてから1~2週間後には微調整が必要になる場合があるのです。
調整中の入れ歯は、お口の中で十分馴染んでいません。
いきなり硬いステーキを食べたりすると、歯肉に大きくキズをつくったり、うっかり舌や頬を咬み、その痛みで慣らし期間の中断、延期となってしまいます。調整中はやわらかいものを食べるように工夫して、あせらずゆっくりと慣れていきましょう。
入れ歯装着時のキツさや痛みは、歯肉にあたっているところの微調整が必要ですし、舌や頬などの軟組織も、はめているうちに順応していくための期間が必要です。
( nico 2018.4月号より )