(参照:nico2018.8月号)
明日3月11日、東日本震災から9年。来月14日で熊本地震から4年を迎えます。
節目のこの時に、歯科の災害保健医療支援についてお話していきます。
大規模災害が起こった時、現地で保健医療支援活動を行うのは、医科の医療者だけでなく、歯科医療者も、歯と口腔の面から被災者の方たちの健康を支えています。
活動は大きく3つに分けられます。
1 身元確認への協力
警察の身元確認に、歯科的所見から協力します。
生前に受けた歯科治療の記録や、レントゲン写真などを照らし合わせ、、
ご本人の確認を行います。
2 応急歯科診療
災害によって、現地の歯科診療所が診療できなくなることもあります。
その場合、仮設診療所を作って、応急的な歯科診療を行いますので、
これを支援します。また、避難所だけでなく、高齢者施設へも訪問します。
水・電気・ひと不足のため、優先度を見極めることが大切です。
3 お口からの健康サポート
避難所は、衛生環境が保ちづらく、風邪や下痢などの感染症に
なりやすい場所です。「感染症の入り口」であるお口の健康を守るためには、
口腔衛生が欠かせません。
避難所や被災地域でお口のケアやお口の体操をすすめて、被災者を
サポートします。
(参照:nico2018.8月号)
次回は「熊本地震の忘備録」です。